【男性育休のお金事情】賢い育休の取得方法は??

パパの育休
むらせ
むらせ

夫婦で育休を取得したよ!

育休は取得したいけど、お金が心配だしなぁ・・・。

むらせ
むらせ

確かにお金は悩ましい部分だよね・・・。

ただ、期間やタイミングによっては、手取り金額をほぼ減らさずに取得することも可能ですよ!

こんにちは。かれこれ1年の夫婦同時育休を取得している、むらせ@育休パパ@murase_ikukyu)です。

育休を取得して1番聞かれる質問がこれ。育休中の「お金のこと」です。

今回は、育休は取得したいけど、できるだけお金は減らしたくない!という方に、どうやって育休を取得したらなるべくお金を減らさずに済むのか、事例も交えながらお伝えします。

育休を取得するタイミングや終了するタイミングで10万円以上も変わってくる場合があるので、育休を検討されている男性は、事前にいつからいつまで育休に入るのかしっかり計画を立ててくださいね!

ポイントはこちらです!

  • 月末に取得する
  • ボーナス月に取得する
  • 育休を2回取得する
  • 育休の期間は100日以内にする

ごめん、意味が分からない・・・。

むらせ
むらせ

だよね!笑

詳しく解説していくね!

※育休取得を検討する際には必ず、厚生労働省のサイトハローワークへ確認してくださいね!

男性の育休について

そもそも、男性って育休取れるの??
という方は、こちらの記事で男性の育休についての概要を記載してありますので、参考にしてみてください!

育休中の収入は??

育休中は手当てが出るって聞いたことあるけど、うちの会社ではそんな制度聞いたことないからなー。

むらせ
むらせ

ふむふむ。

じゃあまず育休中の収入について解説するね!

育休中の収入についてですが、基本的に育休中は会社からの給与はありません。
(まぁ、働いていないので当然っちゃ当然ですが・・・。)

ただし、一定の条件を満たせば「育児休業給付金」が国からもらえます。

育児休業給付金とは?

育児休業給付金とは、パパとママの子育てを支援するために、雇用保険から支払われる給付金です。

「会社から」ではなく「国から」支給されます。
(うちの会社にはそんな制度ないよ!という方、大丈夫です、会社からはもらってません。)

給付金の受給条件は?

では、育児休業給付金をもらうための「一定の条件」ですが、下記になります。

  • 育休を取得している
  • 雇用保険に加入している
  • 育休前の2年間で、11日以上働いた月が12か月以上ある

もちろん男性も受給できますし、正社員じゃなくても育休取得の条件を満たしていれば非正規雇用(パート、アルバイト)の方も受給できます!

※非正規雇用の方は、育休を取得する条件で「子が1歳6か月に達する日までに労働契約の期間が満了することが明らかでないこと」があるので、育休の取得条件をご確認ください。

育児休業給付金は、いくらもらえるの?

育児休業給付金は、育休の取得開始から180日(半年間)は育休前の給料水準の67%、半年以降は50%がもらえます。

「育休前の給与水準」とは、休業前の給与の額面の合計です。通勤手当等の手当は含みますが、ボーナスは含まれません。

ただし、支給額には上限があります。
67%の上限額は305,721円 ※取得開始から180日まで
50%の上限額は228,150円 ※取得開始から180日以降

(※2020年9月現在)

もちろん、夫婦で育休を取得した場合は夫婦それぞれに給付されます。

給付金の支給時期は2か月に1回、2か月分まとめての支給となっていますのでご注意ください!

育休中の就労は?

育休中に自分が勤務している会社で働き、育休中に賃金が支払われた場合は、賃金の額によっては減額、もしくは支給されない場合があります。

給付金が支給される条件は以下の場合です。

  • 育休中に、休業前の収入の80%を超えない
  • 育休中に、就業している日数が10日以内もしくは80時間以下

実際の手取り額は?

手取りで考えると、180日までは育休前に比べて80%前後の収入になります。

というのも、育休中の給付金は社会保険料(健康保険料、厚生年金保険料)、所得税が免除されます。

さらに、年収が下がる(給付金は所得に該当しない)ので翌年分の住民税も下がります。

賢く育休を取得するには??

手取りでは8割くらいは入ってくるのか・・・。

でも、いつもより2割は減るんだよね・・・。

むらせ
むらせ

そうだね!

ここからは、冒頭で説明した、賢い育休の取得方法をお伝えしていくよ!

ポイントは「社会保険料の免除」です。

では、冒頭のポイントを再掲します。

  • 月末に取得する
  • ボーナス月に取得する
  • 育休を2回取得する
  • 育休の期間は100日以内にする

1つずつ解説していきますね!

月末に取得する

私たち会社員が会社から給料をもらうとき、いろいろな税金が引かれています。
そのうちのひとつ、社会保険料。(健康保険と厚生年金)

この社会保険料はだいたい月収の14%ですが、これが育休中は免除になります。
免除になる期間というのが以下になります。

  • 育児休業等開始月から終了予定日の翌日の月の前月(育児休業終了日が月の末日の場合は育児休業終了月)まで。

つまり、月末に育休を取得していれば社会保険料は免除となります。

月の途中で育休から復帰すれば、社会保険料は満額徴収されます。

なので、「月末に取得する」のがポイントになってきます。

ボーナス月に取得する

上記「月末に取得するとその月の社会保険料は免除」というのは、「ボーナス月」でも適用されます。

その場合、「普段の給料+ボーナス分」の社会保険料が免除になるので、免除の額が大きくなります。

育休を2回取得する

とは言え、そんなタイミングよく子供がボーナス月に生まれてくるかはわりません。

ですが、男性の育休にしかない制度があります。

それが「パパ休暇」、「パパママ育休プラス」です。

  • パパ休暇・・・出産後8週間以内にパパが育休を取得した場合は、再度育休を取得できます。
  • パパママ育休プラス・・・両親がともに育休を取得する場合、育児休業可能期間が1歳2か月まで延長されます。

この、「育休を2回取得することが出来る」「ある程度は取得時期を自分で選ぶことができる」というのがポイントです。

育休の取得を、「1度目は出産直後から月末まで。2度目はボーナス月の月末に取得。」とすると、社会保険料の免除が大きくなります。

※本来育休は「育児をするための休暇」ですが、極端な例で言うと、育休は1日から取得ができるため、出産月の月末1日だけを取得すると、普段の手取りよりも多くお金をもらうことも可能です。

育休の期間は100日以内にする

社会保険料が免除とはいえ、手取りの80%ほどしか収入がなければ、徐々に収入は減っていきます。

「できるだけ育休は取得したいけど、できるだけ収入も減らしたくない」という方は、100日を目安にするといいと思いいます。

というのも、月収30万円だとしてざっと計算すると、上記を満たし、育休期間を合計100日以内にすれば、育休前の手取りとほとんど変わらないお金をもらうことが出来ます。

月収30万円の人のシミュレーション

なんとなくわかってきたけど、具体的にどんな感じになるんだろう?

むらせ
むらせ

じゃあ、実際に月収30万円の会社員で2020年5月20日に子供が生まれた場合でシミュレーションしてみよう!

1回目の取得は5月29日から6月30日までの約1か月育休を取得。
(5月の最終日は31日ですが、30日が土曜日、31日が日曜日のため5月29日からの取得とします。)

これで5月、6月の社会保険料が免除になります。(育休を33日取得)
6月にボーナスがある方は、ボーナスの社会保険料も免除となります。

2回目の取得は12月の月末から取得します。
また、12月の月末は年末年始休みとなっていることが多いので、最終営業日を12月25日として、12月25日から育休を再取得します。

仮に2021年の2月28日まで育休を取得したとします。

これで12月、1、2月の社会保険料が免除になります。(育休を66日取得)
12月のボーナスも、ほぼ満額が社会保険料免除となります。

合計で99日間の育休取得となります。

育休を取得した場合としてない場合を比較してみる

ざっくりと上記で育休を取得した場合と、育休を取得しなかった場合で収入はどのように変わるのかを計算してみます。

※2020年4月1日~2021年3月31日までで計算
※ボーナスは1.5か月分で45万円と仮定
※通常の手取り額は月収の80%としています。
※社会保険料は14%としています。
  • 育休を取得した場合
  • 4月、7~11月は通常の手取りと同じなので、
    30万×0.8×6か月=1,440,000円
  • 5月、12月は最終日に育休を取得しているので社会保険料免除となり、
    30万×(手取り80%+社会保険料14%)×2=564,000円
  • 6月、1~3月は育休中なので、給付金(67%)
    30万×0.67×4か月=804,000円
  • ボーナス45万×(手取り80%+社会保険料14%)×2=846,000円
  • 合計3,654,000円
  • 育休を取得しなかった場合
  • 30万×0.8×12か月=2,880,000円
  • ボーナス45万×0.8×2=720,000円
  • 合計3,600,000円

ざっくりの計算ですが、育休を取得しても取得しなくても、ほとんど手取りの額が変わらないことがわかると思います。
(この計算だとむしろ育休中の方が手取りが多い!)

ですので、育休を取得したいけどお金が・・・という方は

  • 月末に取得する
  • ボーナス月に取得する
  • 育休を2回取得する
  • 育休の期間は100日以内にする

を意識してみるのもありだと思います。

戦略的育休を取得する人も!

むらせ
むらせ

夫婦で同時に育休を取得すると、ある程度自由な時間も増えるので、育休中に副業をして育休前よりも稼いでいる人もいるよ!

あれ?さっき育休中は、休業前の80%を超えたら給付金はもらえないって言ってなかった?

むらせ
むらせ

確かにそうだね!

ただ、雇用保険の被保険者となっていない事業所(育休を取得した会社ではない会社)から得た収入については、給付金の減額はないんだよ。

つまり、就業日数や就業時間が規定内であれば、育休前の収入より稼ぐことも可能ということなんだ!

えええええええええええーーーーーーーーーー!!!!!

そんなこともできるんだ!!

※所属している会社が副業OKか確認をしてくださいね。

最後に

いかがでしたでしょうか。

男性育休のお金事情、知らないことも多かったのでは??

大丈夫です。僕も実際計算するまで知りませんでした。笑

日本の育休制度は世界的に見ても優れているので、ぜひ男性の育休を取得しようか迷っている方がいたら「こんな制度があるらしいよ!」と教えてあげてください。

※計算式はおおよその金額になりますので、必ず事前にご自分で確認してから取得するようにしてくださいね!

それではよい育休ライフをっ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました