こんにちは。かれこれ1年の夫婦同時育休を取得しているむらせ@育休パパ(@murase_ikukyu)です。
今回は、育休の取得を考えているパパ・ママさんに、男性の育休についてどんな制度があるのか、という点をまとめてみました。
というのも、育休を取得してから・・・
夫婦同時に育休を取得したよ!
育休中の収入ってあるの?生活していけないんじゃない?
え、そもそも夫婦同時に育休ってとれるの?
育休が取得できるなんていい会社だね。うちじゃあ前例がないから無理だなー。
といったことを本当によく聞かれるからです。
この記事では、
- 育休を検討しているパパさん
- 旦那さんに育休を取得してもらいたいと考えているママさん
- 従業員の方が育休を取得したいと言っている事業主の方
などの方に、男性の育休についてきちんと知ってもらい、育休の取得に少しでもお役に立てればと思います。
※育休取得を検討する際には必ず、厚生労働省のサイト、ハローワークへ確認してくださいね!
※育児・介護制度ガイドブックも参考にしてください!
男性の育休の制度について
「育児休業」「育児休暇」どう違う?
「育児のために仕事を休む」という点ではどちらも同じなんですが、一般的によく聞く育休は「育児休業」のことを指すことが多いです。
一般的によく聞く「育休」です。
法律で定められた権利として取得できる休業制度です。
法律で定められている制度のため、会社に規定がなくても取得することは可能です。
育児のために「休暇を取得する」ことです。
例えば、有休を一定期間取得してその間は育児をする、ということになります。
また、育児休業を取得した場合一定の条件を満たせば「育児休業給付金」も発生しますが、育児休暇の場合は「育児休業給付金」は発生しません。
※この記事では「育休」=「育児休業」として記事を書いていきます。
育休を取得する条件は?
- 1歳に満たない子を養育する男女労働者
- 日々雇い入れられるものは除かれる
- 期間を定めて雇用する者は、下記①②両方とも該当すること
① 同一の事業主に引き続き1年以上雇用されていること
② 子が1歳6か月に達する日までに労働契約の期間が満了することが明らかでないこと
これはつまり、要件を満たしていれば正社員じゃなくてもパートやアルバイトでも育休を取得可能ということです。
ただ、労使協定で定められている場合は対象にならないことがあるので注意してくださいね。
参考資料:育児休業の対象となる労働者
夫婦同時に育休ってとれるの?
取得できます。
さらに男性の育休には、「パパ休暇」・「パパママ育休プラス」などの特例もあるんです!
「パパママ育休プラス」を利用すれば、育児休業可能期間が1歳2か月まで延長されます。
この制度により、出産後のママと、ママの職場復帰のタイミングでサポートすることができます。
ただし、育休を取得できる最大日数(1年間)は変わりませんので注意してください。
参考資料:厚生労働省のリーフレット
いつからいつまでの期間育休を取得できるの?
(パパママ育休プラスを使えば1年2か月)
子供が生まれた日から、と言われても、いつ子供が生まれてくるか正確にはわかんないですよね・・・。
ですので、僕の場合は出産予定日より数日前から有休を申請して「この日からお休みをいただきます」としていました。
また、育休の延長についてですが、
これももちろん男女ともに延長することができます。
参考資料:育児休業の延長を予定されている方へ
育休中の収入は?
ですが、雇用保険の被保険者であれば、育児休業給付金が給付されます。
育児休業給付金は、育休の取得開始から180日(半年間)は育休前の給料水準の67%、半年以降は50%がもらえます。
ただし、支給額には上限があります。
67%の上限額は305,721円 ※取得開始から180日まで
50%の上限額は228,150円 ※取得開始から180日以降
(※2020年9月現在)
もちろん、夫婦で育休を取得した場合は夫婦それぞれに給付されます。
ちなみに、給付金には所得税がかからず、社会保険は免除されます。
さらに、年収が下がるので翌年分の住民税も下がります。
手取りで考えると、育休前に比べて80%前後の収入になる方もいます。
また、育休を延長した場合も給付金は給付されます。
詳しくは、こちらの記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
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参考資料:ハローワーク育児休業給付、日本年金機構育児休業保険料免除制度
育休中に働けるの?
条件はありますが、規定内であれば働けます。
参考資料:育児休業中の就労について
ただし、自分が勤務している会社で働いた場合で、育休中に賃金が支払われた場合は、賃金の額によっては減額、もしくは支給されない場合があります。
※育児休業期間中に就業した場合の育児休業給付金の支給についてにいくらから減額されるのか支給額の例も交えて解説されています。
また、副業がOKな会社であれば、雇用保険の被保険者となっていない事業所(育休を取得した会社ではない会社)から得た収入については、給付金の減額はありません。
つまり、就業日数や就業時間が規定内であれば、育休前の収入より稼ぐことも可能ということです。
育休の取得について
そもそも、なんで育休取ろうと思ったの?
きっかけは、友人が夫婦同時育休を取得しているのを知ったからなんです。笑
長男が生まれたときは考えてもいなかったんですが、そんな考え方もあるんだな!と思ったのが考え出したきっかけです。
もともと僕は子供が好きでしたし、この先30年~40年くらい働くので、1年くらいは子供の成長を見ながら一緒に過ごす生活もいいんじゃないか、と。
また、「産後クライシス」や「育児うつ」などという言葉すら知らなかった僕だったので、長男が生まれたときには妻1人に多くの負担をかけていたこともあり、妻の負担を少しでも軽くしようとも思いました。
ちなみに僕にきっかけを与えてくれた友人は、現在南の島で4年間の夫婦同時育休を取得中みたいです。
4年て・・・たぶん日本一長い夫婦同時育休です。
育休がとれるなんていい会社だね!うちの会社じゃ誰も取ってないし無理かなー。
これ、すごい言われます。笑
育休を取得している男性はみんな言われているんじゃないですかね?笑
ちなみに、育休は国の制度です。企業の制度ではありません。
確かに、僕の所属している会社は、育休を取得したい旨を伝えたときに「そんな人生の選択もいいね!」と言ってくれたいい会社です。
ただ、1500人くらいの社員がいる中で1年以上の育休取得は前例がないとのことでした。
もちろん伝えるときはめちゃめちゃ緊張しました。笑
それは誰でも一緒です。
でもちゃんと自分の意思を伝えたからこそ、今こうして育休を取得することが出来ました。
行動を起こすも起こさないもあなた次第なんです。(なんか悪徳商材売りつける人みたい。笑)
ただ、「権利だから」というだけではなく、ちゃんと普段から会社とコミュニケーションをとっておくことが大切だと思います。
また、後程詳しく書きますが、企業側にも助成金が支給される場合があります。
こちらの制度もきちんと理解・活用して会社にも前向きに育休を取得できる体制をとっておくことが大切かと思います。
詳しくは、こちらの記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
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いつ、どうやって会社に言ったの?
出産の半年ほど前から直属の上司には伝えていました。
引継ぎ業務などもあるため、会社に迷惑をかけないためにも、少しでも早く自分の意思を伝えることをお勧めします。
そうはいっても会社が認めてくれるかな・・・?という方は、奥様の妊娠がわかる前から自分は子供が好きだとか、子供ができたら育休を取得したいと思っている、など会社側と普段からコミュニケーションをとっておいたほうがいいと思います。
育休を取得してよかったことは?
これは本当にたくさんあります。
息子が昨日まで出来なかったことが出来るようになったことをリアルタイムで見ることができますし、妻の気分転換の時間も増やせました。
そして現在、家族4人で「日本一周しながら日本の名湯百選をめぐる旅」の準備もしています。
また、いま書いているこの「ブログ」のように新しいことに挑戦することもできています。
夫婦同時に育休を取らなければ経験しなかったであろう経験ができています。
詳しくは、こちらの記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
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家事とかの分担はどうしてる?
これ、うちは特に細かく分担はしてないんです。笑
基本的には手が空いたほうがやってます。
僕の方がやっていると思うのは、オムツ替え、長男の保育園の準備、保育園の送り迎え、長男の遊び相手、次男の抱っこでの寝かしつけ、掃除、洗濯ものの取入れ、洗い物、ベッドメイク、お風呂掃除、お風呂入れ、くらいかな・・・?
他はほぼ妻の方がやってくれていると思います。
お金の不安はないの?
全くないといえば嘘になりますが、そこまで多くはありません。
というのも、前述したように日本の手厚い育休制度のおかげと、僕があまり趣味がないので消費することが少ないからだと思います。
普段からお酒は飲みませんし、以前より家族で食事することが増えたため、外食も減りました。
服は子供に引っ張られたり汚されたりするので、ユニクロの無地白Tをローテーションしてます。笑
休日も子供と公園に行くことが多いですし・・・。
自分のカードの請求が月400円くらいの時があってびっくりしたこともありました。笑
復帰後の不安はないの?
これはあります。
僕の会社は部署異動が多い会社なので、育休前のポジションに就けるかどうかの不安や、もともと頭がよくないので仕事の脳みそに戻せるかの不安はすごくあります。
ただ、上記でも書いたように、それらを考慮しても、「今」しか過ごせない時間を得ることができたと思うと、育休を取得してよかったと思っています。
【意外と知らない?!】こんなこともできる。育休の豆知識
男性が育休を取得すると、会社も助成金がもらえます!
中小企業向けの支援策として、国から助成金が出るというものです。
また、子の出生時に加え、職場復職時や代替要員確保時などでも、一定の条件を満たせば助成金が支給される制度があります。
こういった制度をきちんと理解して、会社と一緒に育休を取りやすい環境を整えていくことも大切だと思います。
参考資料:2020年度 両立支援等助成金のご案内や、事業主の方への給付金のご案内
短期間でも育休を取得すると、その月の保険料が免除される場合がある!
つまり、月末に育休を取得していると保険料が免除される場合がある、ということです。
例えば、7月30日に赤ちゃんが生まれて、7月31日から育休を取得した場合は育児休業の開始月は7月となります。
そこから仮に2週間の育休を取得したとすると、終了予定月の前月も7月となります。
ですので、7月の保険料は免除ということになります。
もちろんボーナス月であればボーナス分+給与の保険料が免除されます。
基本的には奥様のサポートのために取得する育休だとは思いますが、もし1週間や2週間しか育休が取得できない、という場合は知っておいて損はないと思います。
※参考資料:育児休業取得者申出書
まとめ
各項目ごとに分かれているので、特にまとめは必要ないかと思いますが、みなさん意外と知らないことが多かったのでは?
日本の育休制度は世界的に見ても優れているので、ぜひ男性の育休を取得しようか迷っている方がいたら「こんな制度があるらしいよ!」と教えてあげてください。
それではい育休ライフをっ!
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